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箸蔵まつかん

結晶 彩筆 春山・紅葉 ペア箸置付

結晶 彩筆 春山・紅葉 ペア箸置付

通常価格 5,280円
通常価格 セール価格 5,280円
セール 売り切れ
税込

商品説明

職人が一膳ずつ丹精を込めて、筆で絵付けしました。
結晶シリーズだけのオリジナルギフト箱に波佐見焼の箸置きをセットした、カラフルなギフトセットです。


【食洗機】可
【箸先滑り止め】有り
【サイズ】22.5cm(男女兼用サイズ)
【素材】天然木(マラス)
【塗装】ポリエステルウレタン樹脂塗装
【加工】日本製

箸置
【サイズ】4.5×1.3×H0.9cm
【素材】砂岩(波佐見焼)

商品詳細

職人が一膳ずつ丹精を込めて筆で絵付けした、食器洗浄機対応のお箸「彩筆」。絵画を見ているようなやさしい風合いと鮮やかさがあるのが魅力です。デザインのもととなっているのはすべて職人の工房から見える風景。

春山ー 淡いグリーンとオレンジ、黄色の色合いが、少しずつ色を纏う春の山のよう。マットな仕上げ。
紅葉ー 鮮やかなオレンジのグラデーションが木の装いをイメージさせる。マットな仕上げ。

彩筆をはじめとする「筆描き」の箸がどのように生まれたのか、これから皆さんにご紹介します。

福井県小浜市は日本海に面する人口3万人ほどの小さなまちですが、日本における塗り箸のシェア8割を誇る一大生産地です。
400年の伝統を誇る「若狭塗」の技術を用いた伝統的若狭塗箸が有名ですが、その枠に囚われず自由な発想を箸に表現する作り手がいました。
塗り箸職人の的場政義さんです。
的場さんは昭和13年生まれ。幼い頃から絵を描くのが大好きで、家が貧しいながらも木の葉をパレット代わりにして絵を描いていたそう。
18歳のときに箸職人の世界に入り、伝統的な若狭塗箸の技法を身につけたあと独立。箸職人として20年以上が経ったころ、これまでの若狭の塗り箸にはない‘絵筆を用いて箸に色付け’をする『筆描き』の技法を取り入れました。

黒や赤の古典的な箸が主流だった中、的場さんの生み出す色彩豊かな箸の数々はどれも革新的なものでした。女性が身につけるブローチや、衣服、ステージの照明などからもデザインのヒントを探っていたという的場さん。いいアイディアを思いつくと夜中でも飛び起き、工房に籠ったそうです。

60年以上にわたる職人人生で生み出した箸は500種類以上。箸は大きくても長さ23cm、幅わずか1cm。その小さなキャンバスから飛び出さんばかりの豊かな色彩は、私たちに新鮮な驚きを与えてくれます。

的場さんは2019年に他界。現在はお弟子さんである藤井祐也さんがその技を受け継いでいます。

藤井さんは地元・小浜市の出身。
それまで箸にもものづくりにも全くの無縁でしたが、不思議なご縁に導かれ的場さんの元で学ぶことになりました。
そのとき藤井さんは34歳。箸職人として経験を積むには、決して若い年齢ではありませんでした。これまで長年続けてきた仕事を辞めて未知の世界に飛び込むのには、大変勇気のいることだったでしょう。

しかし、的場さんのもとに通うのは全く苦にはならなかったそうです。
「的場さんはかわいらしい人だった。厳格な職人という感じはなく、おおらかで、よく笑う人。的場さんじゃなかったら、弟子入りしてなかったなあ」と語ります。藤井さんが的場さんのことを語るとき、とてもやさしい顔になるところから的場さんのお人柄を感じます。

藤井さんが弟子入りしてから数ヶ月後、的場さんの病気が発覚。余命がわずかだとわかります。そこから的場さんはできる限りのことを藤井さんに伝えようと、体力が許す限り工房で時間を過ごしました。受け継ぐ側の藤井さんも必死でした。
師匠を失うかもしれないという状況で不安な気持ちは無かったかと聞くと、「将来への不安とか考える間も無く箸を作っとった」と笑います。

藤井さんに教えている頃、的場さんは「藤井くんは、なんにも箸のことを知らんからええ。素直にどんどん吸収しよる」と語ったそうです。
藤井さんは自身は決して器用な方では無いと語りますが、お話を伺っていると至る所に繊細な気遣いを感じます。そして使い手の気持ちに立った細やかな心配りは、箸づくりにも現れています。的場さんが描く奔放な感じとはまた違い、藤井さんの箸からは繊細な雰囲気が感じられるのです。

筆描きの箸は同じデザインでも作り手によって少しずつ風合いが異なるのが面白いところ。手作業だからこそ生まれる個性ある風合いをあなたの食卓でもお楽しみください。

<ご購入前の注意事項
1膳ずつ手作業で製作しております。模様の出方やラメの付き方など、個体差がありますことを予めご了承ください

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